この記事でわかること
- クロスボーダー収納代行規制とは?
- 規制が海外バイナリーオプションに与える影響
- 銀行振込による入出金は使用できなくなるのか?
みなさんは「海外バイナリーオプションへの国内銀行振込による入出金が使えなくなる」という話を聞いたことはありませんか?
2025年に国会で可決された資金決済改正案が施行されると、bitwalletなどのオンラインウォレットや国内銀行振込を使用した入出金が制限を受けることになるため、海外バイナリーオプションの入出金に使用できなくなる可能性についても指摘されています。
本記事では資金決済改正法の重要なポイントをまとめたうえで、海外バイナリーオプションへの影響と銀行振込の代替手段についても解説しているので、海外バイナリーオプションの利用者はぜひ参考にしてください。
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【基礎知識】クロスボーダー収納代行規制とは?
クロスボーダー収納代行規制とは、自身が関与しない取引の決済のために国際送金を行う収納代行業者(いわゆるクロスボーダー収納代行業者)に対して、利用者保護やマネーロンダリング等のリスクに対応するために、資金移動業ライセンスの取得義務付けるなどの規制強化を行うものです。
2025年6月6日に成立(同年6月13日公布)された資金決済に関する法律の一部を改正する法律において、資金移動業関連の改正のうち、「国境を跨ぐ収納代行への規制の適応」という内容で記載されています。
海外バイナリーオプションにおいては、国内銀行振込でクロスボーダー収納代行が利用されているケースが多いため、同規制の対象となると指摘されています。
なお、施行は公布日(2025年6月13日)から1年以内とされているため、遅くとも2026年6月12日までには施行される予定です。
猶予期間は設けられているものの、海外バイナリーオプション業者は準備が整うまで国内銀行振込による入出金を停止する可能性があるので、早めに代替手段を用意しておかなければいけません。
クロスボーダー収納代行に該当する事例
クロスボーダー収納代行に該当する事例については「第4回 金融審議会資金決済制度等に関するワーキング・グループ 事務局説明資料」において以下のように説明されています。
- 自身の運営するプラットフォームで取引される商品・サービスの代金・利用料金の受取りを売主やサービス提供者に代わって実施(例:宿泊予約プラットフォーム)
- 衣類・雑貨・オンラインゲーム等の各種商品・サービスの代金・利用料金の受取を売主やサービス提供者に代わって実施
- 海外ECサイトにおける商品購入の代行者の依頼による、国内の支払者から商品購入代金等を受領
- 各種決済手段にかかる加盟店清算金の受取りを代行
また「海外オンラインカジノや海外出資金詐欺等の事案においても、収納代行と称する送金スキームが用いられる場合がある」とも指摘されており、犯罪防止の観点からもクロスボーダー収納代行への規制は必須ということになります。
以降は金融庁に資金移動業としての登録が義務化
クロスボーダー収納代行者は銀行や資金移動業者等が行う国際送金と同様の機能を持っていましたが、これまでは資金移動業の登録なしに業務を行うことができるグレーゾーンの存在でした。
しかし、本改正によってクロスボーダー収納代行のように「実質的に国内から海外に資金を移動させている業者」についても為替取引に該当するとされたことで、今後は資金移動業の登録が必須となりました。
施行後は「6か月以内に資金移動業の登録申請」を提出した後に「最大24か月以内に金融庁の正式な許可」を得る必要があり、期限までに認可が下りなければ自動的に営業停止ということになります。
申請しても許可が下りない可能性は高い
海外バイナリーオプション業者は「海外バイナリーオプションとしての魅力が失われる」「自国の金融ライセンスを取得している」などの理由から、日本での金融ライセンスを取得していないので、金融庁から無登録業者として警告を受けています。
ただし、自国での金融ライセンスは取得しているため、法に則った運営をしていることには間違いありません。
そのため、金融庁が警告を出している海外バイナリーオプションへの入出金を主業務とするクロスボーダー収納代行が申請をしても認可が下りない可能性は極めて高いです。
結論として、今までのような国内銀行振込による海外バイナリーオプションへの入出金は近いうちに停止される可能性が高いということになります。
海外バイナリーオプションへの影響について
クロスボーダー収納代行規制では海外バイナリーオプションについて具体的に触れられている訳ではありませんが、国内銀行振込とオンラインウォレットによる入出金について影響が出る可能性があります。
国内銀行振込による入出金は利用できなくなる可能性が高い
海外バイナリーオプションにおける銀行振込は、ほとんどがクロスボーダー収納代行を利用した国内銀行振込で行われています。
銀行入金の流れ:【利用者】→(国内送金)→【クロスボーダー収納代行業者】→(海金送金)→【海外BO業者】
海外バイナリーオプションで国内銀行振込による入金を行う際に、海外バイナリーオプションの名前とは異なる法人名や個人名の国内銀行宛に送金をした経験はないでしょうか?
これらはいずれもクロスボーダー収納代行業者であり、個人や法人の国内銀行で入金資金を受け取った後に、海外バイナリーオプションの海外口座に送金を行っています。
上記は規制の対象となる可能性が極めて高いため、海外バイナリーオプション業者から銀行入金が無くなる可能性は極めて高いです。
オンラインウォレットによる入出金にも影響がある
海外バイナリーオプション業者ではオンラインウォレットにおける入金にも対応していると思いますが、オンラインウォレットへの入金にクロスボーダー収納代行が利用されている場合は、国内銀行からオンラインウォレットへの入金が利用できなくなります。
ウォレット入金の流れ:【利用者】→(国内送金)→【クロスボーダー収納代行】→(海外送金)→【オンラインウォレット】→(海金送金)→【海外BO業者】
例えば、オンラインウォレットとして人気のあるbitwalletでは、クロスボーダー収納代行を利用した国内銀行振込による入出金を受け付けています。
クロスボーダー収納代行が利用できなくなった場合、オンラインウォレットからの出金は仮想通貨などが主流になる可能性が高いため、オンラインウォレットを利用している人はオンラインウォレットへの入出金について確認しておきましょう。
未登録の収納代行業者を利用すると口座凍結のリスクがある
施行された後のクロスボーダー収納代行業者は「1.資金移動業者の登録をする」「2.廃業する」「3.無登録での営業を続ける」という3択が考えられます。
ただし、前述したように海外バイナリーオプション業者への送金を主業務とするクロスボーダー収納代行業者が登録できるとは考えずらく、未登録の収納代行業者も出てくることでしょう。
今後は未登録の収納代行業者は見せしめのような意味合いも含めて摘発されることが考えられますし、最悪のケースとしては未登録の収納代行業者の口座とやり取りを行った、自分の銀行口座が凍結される可能性も考えられます。
現時点でもクロスボーダー収納代行業者は個人名の口座であることも多く、銀行や警察から確認の連絡が来ることもあるため、安全であることが確認できない場合は国内銀行振込による入金を利用しないようにしておきましょう。
海外バイナリーオプションへの入出金には何を使うべきか?
海外バイナリーオプションへの入出金にオススメする方法は仮想通貨です。bitFlyerやCoincheckなどの国内仮想通貨取引所を使用すれば、海外バイナリーオプション業者に直接送金することが可能であり、クロスボーダー収納代行を利用することはありません。
大手の海外バイナリーオプション業者であるBubingaも仮想通貨による入出金を推奨しており、これでも国内銀行振込による出金は時間がかかることがありましたが、ビットコインやUSDTによる出金は数日で完了していました。
国内銀行への入出金・手数料の安さ・手続きの迅速さを比較すると、今後の入出金は仮想通貨が主流になると思われるため、まだ仮想通貨を利用したことが無い人は今から準備を進めておくことをオススメします。
クレジットカードは既に規制が厳しい
海外バイナリーオプションへの入金にクレジットカードを利用している人もいるかと思いますが、既にカード会社による規制が厳しくなっており、楽天カードや三井住友カードなどは海外金融サービスへの送金ができません。
また、これまではクレジットカードで入金をした場合の出金は銀行振込が一般的でしたが、クロスボーダー収納代行業者が利用できなくなるため、出金にどの方法が使用されるようになるかは不透明です。
マネーロンダリングの観点からクレジットカードで入金した資金を仮想通貨で出金するようなことはできないため、銀行振込が使えない場合はオンラインウォレットへの出金が選ばれると思います。
しかし、オンラインウォレットから国内銀行への出金もクロスボーダー収納代行業者が絡むため、出金するまでの流れが複雑化してしまい、最悪のケースでは国内銀行に出金できないという可能性も捨てきれません。
海外バイナリーオプション業者が海外送金を受け付ける可能性も
そもそも資金移動業者として登録している国内銀行を使用すれば海外バイナリーオプションの口座に直接振込ことが可能です。現時点では海外バイナリーオプションの海外口座に直接振込という入金方法はありませんが、クロスボーダー収納代行規制が始まれば直接海外送金を受け付けるようになる可能性もあります。
ただし、金融庁から警告を受けている海外バイナリーオプション業者に国内銀行が海外送金を受け付けるとは考えにくいので、現実的ではありません。
また、海外移住者などに人気のあるWISEという登録海外送金サービス(資金移動業者として登録済)があり、このような合法的な海外送金サービスを利用した入金を受け付けるということも考えられます。
いずれにしても、海外送金は非常に高い手数料が取られるため、利用者にとっても業者にとっても負担が増えることは間違いありません。そのため、海外送金が受け付けられたとしても、個人的には仮想通貨を使用した入出金をオススメします。
まとめ
最後にクロスボーダー収納代行規制と海外バイナリーオプションへの影響についておさらいしておきましょう。
- クロスボーダー収納代行規制とは、自身が関与しない取引の決済のために国際送金を行う収納代行業者に対して、金融移動業者として登録などの規制を実施する法律。
- 国内銀行振込を利用した海外バイナリーオプションへの入金やオンラインウォレットへの入金にはクロスボーダー収納代行が間に入っているため規制の対象となる。
- 銀行振込による入出金は利用できなくなる可能性が高いため、利用者は仮想通貨などの代替手段を用意しておく必要がある。
クロスボーダー収納代行については今までに何度も問題が指摘されていましたが、近年のオンラインカジノ問題が引き金となり、強い規制に踏み切ったという形でしょう。
今後は仮想通貨を利用した入出金が主流になっていくと思われるため、海外バイナリーオプションを利用している方は、早いうちに仮想通貨取引所などの準備をしておくことをオススメします。
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